"「自分は幸せだ」と思える人ほど、仕事も人生もよい結果を生んでいる。"
目次
幸福優位7つの法則とは?
ポジティブ心理学の第一人者であり、ハーバード大学で人気第1位の講師である、
ショーン・エイカー氏の著書、「幸福優位7つの法則」。
ポジティブ心理学について、わかりやすく学べる1冊で、科学的根拠のある内容なので実践にも活かしやすいです。
「幸福優位7つの法則」がおすすめな人
- 「最近、気分が沈んでいる」
- 「よくマイナス思考になりがち」
- 「なるべくポジティブな気分で日々を過ごせるようになりたい」
といった方におすすめの1冊です。
僕自身、メンタルは決して強いほうでは無いですし、気分が落ち込むことも多々あります。
というか、正直に言うと、かなり病みやすい方だったりします。
しかしながら、こんな性格なりに、強く、優しく、元気を出して生きていきたいと思っているわけです(笑)
もちろん、いつもいつも絶好調といった方は少ないと思いますし(というか皆無?)、
皆さん、人生を歩んでいく中で、多かれ少なかれ、悩んだりヘコんだりすることがあると思います。
僕はそんな時、本を読むことでリフレッシュし、いろいろな言葉に救われてきました。
この本も、気分がすぐれない時に読みたくなる本のひとつです。
幸福優位7つの法則は科学的根拠あり
読むとポジティブな感情が湧いてくるような本ではありますが、
かと言って、この本は「がんばろうぜ!」「前向きにいこうぜ!」
といった励まし系や、スピリチュアル系の本というわけではなく、
ポジティブ心理学にもとづいた、科学的根拠のある内容となっています。
僕は不思議とこの本を読むと気持ちがラクになり、やさしい気分になれます。
今回は、そんなお気に入りの1冊についてご紹介しますが、
特に、知識として身につけておきたい事や、実際に行動に取り入れられるものを意識したまとめとなっています。
もちろん、僕自身の解釈も含まれたまとめになるので、
気になった方は、ぜひ実際に本書を手に取っていただければと思います。
実践しやすい内容も多々あるので、知識だけではなく、実際に行動することで、人生も自分自身も少なからず変わると思います。
それでは、いってみましょう!
幸福優位7つの法則【まとめ・書評】
実践に活かせる考え方や僕自身が重要だと感じたポイントをまとめたので、ご紹介していきます。
幸福優位の法則1:ハピネス・アドバンテージ
”幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす”
相関関係と因果関係は違う。
膨大なデータによって、「努力→成功→幸せ」のウソがすでにあばかれている。
研究者たちは自信をもって、幸せが成功の結果に”先行する”と断言できる。
4歳でも「嬉しいことを考えましょう」と言ったあと、積み木の成果がアップ。
「努力→耐える→幸せ」は不利。
ポジティブを見出して楽しむ人の方が一歩先を行くことは、研究により明らかで疑問の余地なし。
幸福というのは主観的なもので、誰にとっても同じではないので、私たちにはそれぞれ自分のあった幸福感が得られる行動がある(例:ある人にとっては、モップ掛けなど人によってさまざま)
行動が個人的な好みに合っていることが重要。
1日を通して気分をよくし、幸福度を上げる、実証済みの方法。
長期にわたって習慣的におこなえば、「幸福のベースライン」を永続的に上げることができる。
・瞑想する
・何かを楽しみにする
・意識して人に親切にする
・ポジティブな感情が生じやすい環境をつくる
・運動する
・お金を使う(モノではなく経験に)
・固有の強みを発揮する
幸福優位の法則2:心のレバレッジ化
”マインドセットを変えて仕事の成果を上げる”
現実の見方、心の持ちようを変えれば、
現実、行動の結果をコントロールする力は飛躍的に高まる。
”日々の行動を自分の心がいかに捉えているかが
その行動自体よりも現実を決定する”
行動の結果にだけ注目するのではなく、手段そのものを楽しむマインドセットが楽しみだけではなく、より良い結果をもたらす。
自分の人生はよい方向に行くと信じるだけで、
モチベーションも仕事の成果も上がるということが実証されている。
自分の能力を信じるかどうかはあらかじめ備わった特性ではなく、自信も変化するものだ。
現実は、それを自分がどうとらえるかに大きく影響される。
私たちの実際の現実は幸福度全体の約10%にしか関わっていない。
幸福優位の法則3:テトリス効果
”可能性を最大化するために脳を鍛える”
リチャード・ワイズマンの実験により、
科学的な意味では”運”というものは存在しなかったが、
”自分が運がいいと思っているかどうか”で大きな違いが出ることがわかった。
「自分は運がいい」と思っている方はチャンスをつかみやすい。
逆に、「自分は運が悪い」と思っている方はチャンスを逃しやすい。
テトリス効果
今日起こった3つの良いことを書き出し、ポジティブを見つけやすい脳にする。
↓ 週3回、3ヶ月後
幸福度急上昇
反復練習あるのみ。
他の人を巻き込むほど効果倍増!
幸福優位の法則4:再起力
”下降への勢いを利用して上昇に転じる”
ジム・コリンズ
「環境」「不運」「生い立ち」「過ち」「挫折」などの囚人ではなく、
自らの判断でそれらから自由になれる。
”悪いことが起きるとどんどん悪くなっていく”という考えを拒絶し、
ポジティブなチャンスを探せば、自分が持っている一番強い力を引き出すことができる。
大事なのは、成功とは「一度も失敗しないこと」ではない、ということを理解すること。
転んでも転んでも立ち上がること。それも単に立ち上がるだけではなく、
落ちる勢いを”利用”して跳ね上がる。
不運や逆境を活用して、以前よりも幸福になり、モチベーションを高め、よりよい成果を上げること。
幸福優位の法則5:ゾロ・サークル
”小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる”
内的統制感:自分自身の行動が結果に直接作用するという信念。
人生において、
「その人がどれだけ実際にコントロールできるか」ではなく、
「自分がどのくらいコントロールできると”思っているか”」が大切。
高齢者に観葉植物の世話など簡単な仕事を、彼らの裁量にまかせて、おこなってもらうと、
幸福度が改善されただけではなく、死亡率がなんと半分に下がった。
ほんの小さな円ではあるが、自分が自身の運命の主人であるというコントロール感覚が重要。
ゾロ・サークルの最初に描くべき小さな円は「自己認識」。
自分の気持ちを認識して言葉で表現できる人は落ち込みからの回復が早い。
コントロールできるものとできないものを分別し、
小さな円の範囲を少しずつ広げていく。
達成しやすい小さなゴールを積み上げる。
”小さな成功が積み重なれば、大きな成果につながる。
それにはまず、砂の上に最初の円を描くことから始めなければならない。”
幸福優位の法則6:20秒ルール
”変化へのバリアを最小化して悪い習慣をよい習慣に変える”
知識は行動を伴わなければ意味がない。
ただ優れたことを考えたり感じたりしただけではダメで、
優れた行動が伴わなければならない。
現在では、20歳どころか、人生のかなり後期に至っても脳は変化させることも鍛えることもできる、
ということが科学的研究によってわかっている。
20秒ルール
「望ましい行動」を「最も抵抗の少ない道」にする。
新しく取り入れたいと思う習慣の活性化エネルギーを下げる。←つまりハードルを下げる。
幸福優位の法則7:ソーシャルへの投資
”周囲からの支えを唯一最高の資産とする”
よい人間関係を持っている人は、挫折からも早く立ち直り、
多くを成し遂げ、人生の意義をより多く感じることができる。
最も幸せな上位10%の人たちを、他の人たちから区別している特質はたった一つ、
「強固な人間関係」だった。
人とのつながりを作るには、相手の話を身を入れて聞くこと。
大いに関心を示し、十分に話させることが必要。
自分の意見を言うタイミングを待つのではなく、
相手とその意見に注目し、それをもっと知るために興味を持って質問することが大事。
豊かな人間関係が、幸福度や仕事の成功に最も大きく関わることを、
多くの研究結果が示している。
本能的に外界とのつながりを断ちたくなっても、
ポジティブ心理学を信じてほしい。
日々の暮らしや仕事において、周囲の支えがあるかないかで、
並みの成果しか出せないで終わるか、自分の可能性を最大に活かして成功できるかが分かれる。
幸せの波及効果
先に行動(顔の表情や姿勢などでも良い)を変えれば、
感情も変化するということは、明快に証明されている。
バタフライ効果
どんな大波も小さな動きからはじまる。
よりポジティブなマインドセットをめざす小さな努力が、
周囲に幸福のさざ波を送り出すことができる。
最後に
以上、「幸福優位7つの法則」のまとめでした。
気に入った言葉や、取り入れてみようと思った行動が一つでも見つかれば幸いです。
本書が皆さんのより良い人生のために役立ちますように。