「幸せになる方法」って、知りたくないですか?
しかも具体的に。
「幸せ」って一言で言っても、哲学的な意味合いもあったり、スピリチュアルな意見もあったり、
結局、なんとなくあいまいで、ハッキリと答えを出すのは難しいですよね。
そこで、
「現実的」かつ「具体的」に幸せになれる、実用的な方法が知りたい!
といった方におすすめなのが、
精神科医である、樺沢紫苑先生の著書、
「THE THREE HAPPINESS 精神科医が見つけた3つの幸福」
です。
”これでもか!”というくらい、実践的で明確な内容で、「幸せ」について書かれています。
まさに「実用書」という名にふさわしい1冊です。
僕は、本を年間300冊以上は読むので、本棚がすぐにいっぱいになってしまいます。
なので、ある程度溜まったら、まとめて売りに行くというのが基本なのですが、
この本は売らずに、本棚に残っています。
手元に置いておき、読み直す価値がある本だと感じたからです。
そのくらい実用的な本だということです。
そんな「3つの幸福」について、
僕なりに良いと思った部分、参考になった部分、試してみたいと思ったもの、などをまとめました。
「3つの幸福」とは?
本の序盤でも説明があり、土台となる部分なのですが、
ずばり、幸福とは、
- 「セロトニン的幸福」
- 「オキシトシン的幸福」
- 「ドーパミン的幸福」
の3つに大きく分類されます。
この「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」の3つの脳内物質は、
「世界三大幸福物質」といえるものです。
それぞれ、
- セロトニン的幸福 ・・・ 心と身体の健康
- オキシトシン的幸福 ・・・ つながり・愛
- ドーパミン的幸福 ・・・ お金・名誉・成功
といった関係にあり、
私たち人間は、これらの3つの物質が十分に分泌されていると「幸福を感じる」というわけです。
つまり、これらの幸福物質を出す条件というのが、「幸せになる方法」だと言えます。
非常に論理的な流れです。
その他にも幸福物質はあるのですが、
「実用的」であることに配慮し、最も重要な、この3つの幸福物質にフォーカスしています。
そして、この3つの幸福物質にも優先順位があり、土台となるセロトニンが1番重要、次にオキシトシン、最後にドーパミンとなっています。
つまり、簡単に言うと、健康が一番大事ということです。
セロトニン→オキシトシン→ドーパミンという順番で積み上げていきましょう。
以上のことが、本書においての基礎知識であり、前提となる部分です。
以降、具体的な行動についての記述になっていきます。
セロトニンを出すシンプルな方法
- 「朝日を浴びる」…午前中
- 「リズム運動」…ウォーキング、ラジオ体操など
- 「咀嚼」
これらを組み合わせた最強の方法が「朝散歩」である。
幸福は「結果」ではない。「プロセス(過程)」である。
ほとんどの人は、「幸せ」を「結果」として捉えている。(仕事を頑張ると、「幸せになれる」といったように。)
しかし、「幸せは結果である」といった考えは、完全に間違いである。
階段の先ではなく、のぼっている”今”が幸せ。今にフォーカスする。
小さな達成、小さな幸福を積み上げる。
「気付く」だけで幸せになれる
セロトニン的幸福は、BEの幸福、「そこにある幸福」である。
「青空で気持ちいい!」と気付くだけでセロトニン的幸福に包まれる。
ああ、晴れてるなだけではもったいない。
「毎日プチ幸せな人」が、結果として10年後に大きな幸せを得て、「幸せな人生」を手に入れることができる。
気付くことを意識し、
小さな幸せに「気付く」能力をトレーニングすることが大切。
私たちは「今」という時制に生きている
「今、楽しい」を積み上げる。
今楽しい→今日楽しい→7日続くと1週間楽しかった。
1ヶ月楽しい→1年楽しい→10年楽しい→50年楽しい
→これが続くと自分の人生はなんて楽しい、幸せな人生だろうと思える。
今すぐ「健康」の幸せを感じれば、人生が変わる
健康は、「今」最も感じやすい幸福。
その幸福に気付き、その幸福を味わい、その幸福に感謝することが幸福への第一歩。
マインドフルネス朝散歩
「空気が爽やか」、「景色がきれい」、「鳥の声がに癒される」など、
散歩中「今、ここ」に集中し、小さな幸福に気付くトレーニングをする。
セロトニン的幸福の素敵なコレクションを集める。
3秒でできる!「独り言」アウトプット
「今日は青空で気持ちいい!」など、
言葉に出すだけで、「気持ちよさ」、「爽やかさ」、「清々しさ」が強化され、
脳はセロトニン的幸福をもっと探すようになる。
家族や友人に、「散歩中、桜が咲いてたんだよ!」と、たったこれだけでもオキシトシンの向上に効果テキメン。
寝る前15分は最も記憶に残る
寝る前15分前は脳のゴールデンタイムと呼ばれており、
最も記憶に残る時間。
この時間をポジティブな考えで埋める。
具体的には、3行ポジティブ日記(今日あった良い出来事を3つ)を書き、
そのまま布団に入り、ポジティブな出来事をリアルにイメージしながら眠りにつく。
10日間続けると、日々の生活が「ポジティブ」「楽しい」にあふれていることに気付き、
幸福度が高まることに気付く。
人は同時に2つのことを考えることができないので、楽しい出来事を考えることで、
「つらいこと」「不安なこと」は脳から追い出される。
自然の中で過ごす
月に1日でいいので、自然の中で過ごす時間を持つ。
1ヶ月に5時間以上自然の中で過ごすだけで、ストレスが大幅に軽減され、脳を活性化し、創造力、集中力、計画性が向上する。
さらに、うつ病の予防効果もある。
特になにかする必要もなく、最も簡単に幸福になる方法と言える。
たった10日で、人間関係が改善する特効薬
親切を意識して行動し、「親切日記」を書くだけで、たったの10日間でも、人間関係を改善できる。
親切は伝染するので、相手もあなたの親切に触発されて、「親切」に変化していく。
偶然にする親切ではなく、”意図的”に親切にすることで幸福度アップ。
アドラー心理学は脳科学的にも正しい
オキシトシンは「一方的な信頼」「一方的な親切」でも分泌される。
「自己受容」→「他者信頼」→「他者貢献」で、「共同体感覚」が強化されて幸せになれる、というアドラー心理学の道筋は、オキシトシン的幸福を拡大する方法と言える。
没入できれば趣味でも仕事でもいい
時間を忘れ、熱中する「フロー」の状態。
幸福心理学の祖、ミハイ・チクセントミハイは、「フロー体験こそが幸福である」ときっぱり言い切っている。
つまり、没入できる時間を持つことが幸福である。
没入できれば、「仕事」でも「遊び」でも、私たちは幸せになれる。
楽しいを拡大再生産する
映画が好きなら、たくさん映画を観ればいい。といったように、
「小さな幸福」「プチ幸福」でいいので、それを見つけたら、それを繰り返せるように、工夫していく。
たったそれだけで、幸福は間違いなく増殖していく。
幸福は得がたいものではない
「小さな幸福」は、誰でも、ごく短期間で得られる。
例えば、「ポジティブ日記」や「感謝日記」をつけるだけで、1週間でも手に入る。
「今日1日楽しかったな」という、幸せの「小さな三角形」を積み重ねよう。
最後に
いかがだったでしょうか?
これは僕自身が、特に役立ったと思う部分をまとめたものなので、
実際に読むと、皆さんそれぞれ、僕とは異なった部分で参考になるものが多々あると思います。
状況や環境は人によってそれぞれ違うので、
ご自身にとって有益になると思う部分をピックアップし、
ぜひ、自分なりの方法をカスタマイズしながら、本書を活用してみてはいかがでしょうか?
その行動こそがまさに幸せの第一歩であり、幸せというものを「実感」として得ることができると思います。
僕も皆さんも、
せっかく生を受け、ここに今生きている同士です。
お互い幸せな人生を過ごせるよう、切に願って止みません。