”さぁ、指板上を自由自在に操ろう!”
脱・初心者ギタリストに向けて、必要となってくる知識の一つに、
「スケール(音階)」
があります。
ギターを弾く上で、コード理論とともに、重要な要素です。
スケールを覚えることで、
- 自分がイメージした通りのフレーズを作ることができる。
- 指板の音を自在に操ることができる。
- アドリブに強くなる。(セッションができるようになる。)
など、さまざまなメリットがあります。
自信をもって、より自分らしいギタープレイができるようになりますし、
周りの音楽仲間にも一目置かれるような印象的なフレーズが弾けるようになります。
そんなスケールを覚えるにあたって、
ギター歴25年、教則本は100冊以上、音楽理論に関する本数十冊、
スケールに関する本だけでも数十冊は読んできた、教則本マニアの僕がおすすめする、
”ギタリストの方におすすめのスケールの教則本”を厳選して3冊ご紹介します。
以前、音楽理論の教本についても書いたのですが、
音楽理論の他に、スケールに特化した本も併用することで、
より理解が深まります。
音楽理論書プラス、スケールについての本も1冊持っておくと、便利なのでおすすめです。
ギタリストにおすすめの音楽理論の教則本についての記事はこちら
↓
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【脱・初心者ギター】ギタリスト向け、音楽理論おすすめ教則本3選
続きを見る
目次
スケールを学ぶメリット
スケールを学ぶことによるメリットは、上記でも簡単に3点述べましたが、
そこに関して深掘りしていきます。
メリットを知ることで、より学ぶモチベーションが高まると思います。
メリットについては大体理解しているといった方は、
ここを飛ばして、おすすめスケール本、3選から読んでいただいてOKです。
メリットその1:イメージに合ったフレーズが作れる
曲のイメージや、その時その時のバッキングに合わせ、
自分が思い描いている雰囲気のフレーズを作りたい。
例えば、
「明るい元気なフレーズを作りたい。」
「悲しげな泣けるメロディにしたい。」
「感動的で壮大な印象をあたえたい。」
など、
「こういうフレーズにしたい!」といった、漠然としたイメージってあると思います。
そういった、自分が思い描いているフレーズを作るのに、スケールの知識があると便利です。
メリットその2:指板の音を操れる
スケールを覚えることで、
指板の音や位置関係を把握することができるので、
「このキーで、この音を出すとこういう雰囲気が出せる。」
「この流れで、このスケールを弾いておけば、バッキングにピッタリ合う。」
「ここで、あえてこの音を出して、トリッキーにしてみる。」
など、
より音楽的な感覚をつかむことができます。
指板の音を自在に操ることで、自分らしいフレーズ作りに役立ちます。
メリットその3:アドリブに強くなる
ギターソロをアレンジするときや、
他の楽器とセッションするときなども、
スケールの知識があると、効果的です。
単調なフレーズにならず、
よりバラエティに富んだ、表現力豊かなギターで魅了できます。
セッションでの不安も無くなりますし、セッションの楽しみ方を知ることができます。
他の楽器と、まさに音と音とでのコミュニケーションが可能になります。
音楽を楽しむ上で、非常に大きいメリットと言えます。
おすすめスケール本、3選
ギター歴25年、教則本マニアの僕が、数あるスケール本の中から、特におすすめのスケール教則本をご紹介します。
厳選をかさねた3冊なので、ぜひ参考にしてみてください。
ギターのスケール&コード虎の巻
著者:石沢 功治
トラディショナルからコンテンポラリーまでのジャズ及びフュージョンを中心に、取材&執筆している音楽ライター。著書に『ギター・マガジン すぐ 歌えるコード進行ネタ帳』など。
”カラフル指板図で音名や度数が一目瞭然!”
といったサブタイトル通り、
この本は、なんといってもカラフルなのが特徴。
指板の音名、度数が色分けされていて、視覚的に非常にイメージしやすくなっています。
スケールの基礎知識から、数々のスケールの紹介、使用例など、
体系的に理解しやすく、情報量も豊富です。
コードとスケールの関係早見表など、スペシャル便利表といったものもついていて、
辞書的に使うこともできるので、手元に1冊あると、いろいろな場面で役立つでしょう。
1週間だけ猛練習! ギター・スケール運用法
著者:海老澤 祐也
"Music Schoolオトノミチシルベ"代表。大学卒業後から2019年までスタジオミュージシャンとして活動。
ギター教則本ライターとしても活躍し、演奏活動以外に、ラジオ番組や劇団への楽曲提供など、作家としても活動の場を広げている。
フレーズを練習しながらスケールを習得していくといった、実践的な1冊。
1週間ごとに1スケールを覚え、短いフレーズで運用の方法を覚えたのち、実践的なフレーズに移行していく流れになっています。
僕自身、かなりやり込んだ本ではあるのですが、
実際に弾いているうちに、体で覚えていくといった実感もあります。
もちろん、それだけではなく、指板図によるスケールの説明もあるので、理論的な知識も身に付きます。
実践的なフレーズをふまえながら覚えていきたい方におすすめです。
いちばんやさしいギター・スケールの本 ドレミを変形するだけでいろんなスケールに変身!
著者:ギターマガジン編集部
監修:佐藤 寛二
KANZY TRIOで活動中。 Ralph Rolle&the Funk patrolのギタリスト。
首都圏でギターレッスンやセミナーも行っている。
誰もが知っているドレミファソラシド(スケールで言うと、Cメジャースケール)をもとに、
その構成音をずらしたりすることで、さまざまなスケールを覚えていく。
といったコンセプトのスケール本。
これが、非常に覚えやすく、いわゆる芋づる式に理解につながっていく構成となっています。
ハードルは低めで、お手軽な印象ではありますが、
主要なスケールは網羅されているので、十分実践でも活用していける知識は身に付きます。
特に、スケールを覚えたいけど挫折した経験のある方や、初心者の方におすすめのスケール入門的な1冊です。
番外編(僕が使い倒したスケール本)
番外編として、数あるスケール本の中で、僕が特に愛読していた、
まさに使い倒したスケール本をご紹介します。
おすすめ本に含めなかった理由としては、
- 現在、紙の書籍は絶版となっていて、新品での購入が限られるため
- わりと淡々とした内容なので、万人におすすめできるわけではないため
です。
決定版 ギター・スケール・スタイル・ブック
著者:成瀬 正樹
大学卒業後からCMなどの音楽制作に携わり、同時に選曲、楽譜制作を経験する。現在は演奏、作編曲活動と並行して、雑誌/書籍への執筆、監修のほか、採譜、トラック制作など幅広く活動中。
スケール事典で、各スケールの紹介とフレーズ集があり、
活用集で、ロックやファンクなどのジャンルで実践での活用を覚える
といった、
シンプルかつスタンダードで、淡々としたイメージの1冊です。
好みはわかれると思いますが、この構成が僕には合っていて、
個人的にはとても役立った1冊です。
最後に
いかがだったでしょうか?
自分のギターの表現力アップや、
他の楽器と、音同士のコミュニケーションを楽しむ手段としても、
スケールを学ぶと、自分のギタープレイの幅が大きく広がります。
ぜひ、自分のペースでコツコツと、
楽しみながらスケールを習得し、
音楽を楽しむことに役立ててみてくださいね!
さらなる上達を目指す人へ
スケールや音楽理論、演奏技術、すべてのスキルアップを目指したい方は音楽教室に通うのもおすすめです。
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