

GRCでなにができるの?
GRCの使い方について教えて欲しい!
この記事は、上記のお悩みを解決できる内容となっています。
- 検索順位チェックツールGRCとは?
- GRCでできること
- GRCの使い方
- GRCの導入手順とおすすめ設定
- GRCに関するよくある質問

この記事を書いている僕は、ブログ歴・エンジニア歴15年以上で、当サイトではブログ運営に役立つノウハウを発信しています。
SEOで上位表示を狙うなら、検索順位の計測は必須です。
しかし、手動での順位調査は手間がかかり、複数のキーワードを対象にするのは現実的ではありません。
そこで活用したいのが、検索順位チェックツール「GRC」です。
GRCは、PCにインストールして利用するソフトで、2004年から存在する老舗のツールで、初心者から企業まで幅広く対応しています。
自社サイトだけでなく競合の順位も追跡し、変動を把握できるため、SEO対策には欠かせません。
GRCは、1つの画面で複数のURLや検索キーワードを登録し、ボタン1つで順位の変化をチェックできます。
本記事では、GRCの機能や使い方、プランの違い、導入方法を詳しく解説します。SEOコンサルとして月100万円以上を稼ぐプロの視点から、GRCを最大限に活用する方法を伝授します。

目次
GRCとは?

まずは、GRCとはどんなツールなのか、基本知識からおさえていきましょう。
GRCは王道の検索順位チェックツール
GRCは、SEO対策を行う上で欠かせない検索順位チェックツールです。
Webサイトを運営しているなら、GoogleやYahoo!、Bingといった検索エンジンでの自社サイトの順位を把握し、改善施策を行うことが重要です。
GRCを活用することで、キーワードごとの順位変動を追跡し、SEOの効果を分析できます。
GRCは2004年にリリースされて以来、多くのSEO専門家やブロガーに利用されてきたツールです。
検索キーワードの順位を指定した検索エンジンで自動的に計測し、履歴データを記録・保存できます。
画面上でグラフ表示も可能なため、順位変動を直感的に把握しやすいのが特徴です。
GRCの料金プラン
GRCには無料版と有料版があり、用途に応じてプランを選択できます。
のプラン別比較表
項目 | 無料プラン | ベーシック | スタンダード | エキスパート | プロ | アルティメット |
---|---|---|---|---|---|---|
月払い料金 | 無料 | 495円 | 990円 | 1,485円 | 1,980円 | 2,475円 |
年払い料金 | 無料 | 4,950円 (2ヶ月分お得) | 9,900円 (2ヶ月分お得) | 14,850円 (2ヶ月分お得) | 19,800円 (2ヶ月分お得) | 24,750円 (2ヶ月分お得) |
URL数 | 1 | 5 | 50 | 500 | 5000 | 無制限 |
キーワード数 | 10 | 500 | 5,000 | 50,000 | 500,000 | 無制限 |
上位追跡 | 10位まで | 5 | 50 | 500 | 5000 | 無制限 |
リモート閲覧 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
CSV自動保存 | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
- 個人ブログで記事数が少ない方は「ベーシック」がおすすめ。
- 企業サイトや、記事数が増えたブログ(目安は100記事以上)であれば「スタンダード」か「エキスパート」がおすすめ。
- 制限なく、使いまくりの最強プランにしたい!といったあなたには「アルティメット」がおすすめ。(アルティメットプランであっても、他社と比べて大幅に安いです。)

他社ツールとの違い
他社の検索順位チェックツールと比較したのが、下記の表になります。
項目 | GRC | Nobilista | Ubersuggest | Rank Tracker | Ahrefs | Semrush |
---|---|---|---|---|---|---|
料金(月額換算) | 495円~ | 1,320円~ | 2,999円~ | 約3,500円~ | 19,900円~ | 約21,000円~ |
無料プラン | ◯(機能制限あり) | ◯(7日間無料) | ◯(機能制限あり) | ✕ | ✕ | ✕ |
検索順位チェック | ◯(Google、Yahoo!、Bing対応) | ◯(Googleのみ) | ◯(Google、Bing対応) | ◯(Google、Yahoo!、Bing対応) | ◯(Google、Bing対応) | ◯(Google、Yahoo!、Bing対応) |
自動順位チェック | ◯(起動時or時間設定) | ◯(自動取得) | ◯(時間設定) | ◯(時間設定) | ◯(時間設定) | ◯(時間設定) |
競合分析 | ◯(競合サイトの順位取得可) | ◯(競合順位チェック可) | ◯(高度な競合分析あり) | ◯(詳細な競合分析機能あり) | ◯(高度な競合分析あり) | ◯(詳細な競合分析機能あり) |
グラフ表示 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
クラウド対応 | ✕(インストール型) | ◯(クラウド型) | ◯(クラウド型) | ✕(インストール型) | ◯(クラウド型) | ◯(クラウド型) |
メリット | 最安&シンプル | クラウド型でスマホ対応 | 競合分析+SEO機能が豊富 | 多機能ツール、英語対応 | SEO分析の精度が高い | 総合SEOツールの決定版 |
GRCは、検索順位チェックに特化したツールであり、余計な機能がなくシンプルな操作性が魅力です。
機能面はGRCよりも、Rank TrackerやSemrushが豊富と言えます。
ただし、検索順位チェックやSEOに関する機能だけで言えば、GRCは十分な機能を備えており、価格の安さからしてもベターな選択肢です。
他社SEOツールと比較しても、GRCは動作が軽く、PCへの負担が少ないというメリットもあります。
GRCでできること4つ

GRCでできることを簡単に説明すると、下記の4つになります。
- 検索キーワードの順位チェック
- 競合サイトの順位チェック
- SEO関連データの取得
- データの管理・バックアップ
それぞれ一つずつ解説していきますね。
①:検索キーワードの順位チェック
GRCを使えば、検索キーワードごとの順位変動を日々チェックできます。
Google、Yahoo!、Bingの検索結果を対象にし、順位を追跡・記録できるため、SEO施策の成果を確認するのに便利です。
検索順位はSEO対策の効果を測る重要な指標となります。
たとえば、新しい記事を公開した際や既存の記事をリライトした後に、検索順位がどのように変動するかをGRCで確認することで、施策の有効性を客観的に評価できます。
GRCでは、順位の変動をグラフで確認できるので、SEOの効果を把握しやすくなります。
さらに、GRCでは指定したキーワードを複数登録し、まとめて順位をチェックすることが可能です。

②:競合サイトの順位チェック
GRCでは、自分のサイトだけでなく、競合サイトの検索順位もチェック可能です。
競合サイトの動向を把握し、自サイトのSEO対策に役立てられます。
SEOは競争の激しい分野です。
たとえば、あなたのサイトが「ブログ 副業」というキーワードで10位にランクインしているとします。しかし、競合サイトが上位にいる限り、アクセスの流入は限られます。
GRCを使って競合サイトの順位を調査し、どのようなSEO施策が効果的なのかを分析することで、自サイトの順位を向上させるための戦略を立てることができます。

③:SEO関連データの取得
検索順位の履歴データをCSV形式で保存し、SEOの効果測定や分析に活用できます。(過去のデータを参照しながら、戦略的がSEO対策となります。)
SEOは長期的な取り組みが求められるので、継続的なデータ分析と改善が重要!
GRCの履歴データを活用することで、過去の施策がどのような影響を与えたのかを客観的に把握し、次のステップを明確にすることができます。
SEOのクライアントワークを行う場合にも、GRCのデータをレポートとして活用することで、クライアントに対してSEOの成果を分かりやすく説明することができます。

④:データの管理・バックアップ
GRCでは順位データを自動的に記録し、過去の変化を追跡できます。バックアップ機能も備わっており、万が一のデータ消失にも対応できます。
SEOのデータは貴重な資産です。GRCのバックアップ機能を活用することで、大切なデータを安全に管理し、万が一のトラブルに備えることができます。

GRCの導入手順2ステップ

GRCを導入する方法は、下記の2ステップでOK。
- GRCをインストールする
- ライセンスを購入する
①:GRCをインストールする
GRCの導入は非常に簡単です。
まず、公式サイトからソフトをダウンロードし、PCにインストールします。


インストール方法は、標準インストールでOK。
Macユーザーは「MacでGRCを利用する方法」をご参照ください。
インストールが完了したら、GRCを起動し、メイン画面を確認しましょう。

②:ライセンスを購入する
続いて、ライセンスを購入します。
無料版でも基本的な機能は利用可能ですが、登録できるキーワード数に制限があります。(※20個まで)
20個のキーワードでは足りなすぎるので、あくまでも無料版は使用感や機能を確認するためのものといった感じです。
ブログで稼ぎたいなら、より多くのキーワードを管理する必要があるため、有料プランの導入をおすすめします。
ライセンスの購入方法は下記の通り。
GRC公式ページの左側、「ライセンス購入」をクリック。

画面を下にスクロールし、「利用規約に同意」をチェック。

お支払い方法を選択します。

「ソフト選択」→「プラン選択」→「個数選択」→「お客様情報の入力」の順に進めていきます。

ライセンスを購入したら、GRCを起動して、「ヘルプ」→「ライセンス登録」→「ライセンスキーの入力」で登録完了です。

GRCの使い方【基本2つ】

GRCの使い方はシンプルで、基本は下記の2つをおさえればOKです。
- URL・キーワードを登録する
- 順位をチェックする
①:URL・キーワードを登録する
サイトのURLと、検索順位を知りたいキーワードを登録します。
「編集」から「項目新規追加」を開く → 「サイト名」「URL」「検索語」を入力で完了です。


②:順位をチェックする
あとは、上部にある「実行ボタン(赤いチェックマーク)」をクリックするだけで、検索順位とグラフが表示されます。


GRCの使い方【応用3つ】

GRCは基本の使い方だけでも十分な機能を果たしてくれるツールですが、ちょっとした工夫を加えることで検索順位の管理が格段に楽になります。
基本にちょっとプラスした応用編の使い方は下記の通り。
- グループ設定をする
- マーク設定をする
- 競合サイトを調査する
①:グループ設定をする
グループ設定を活用することで、複数のサイトやキーワードを管理しやすくなり、作業を効率化できます。
「編集」→「グループ編集」から設定できます。

②:マーク設定をする
マーク設定をすることで、キーワードを色分けすることができます。
「項目」→「項目のマーク設定」から好きな色を選択すればOKです。


③:競合サイトを調査する
GRCでは、指定したキーワードの上位100サイトの検索順位の履歴・変動を調べることができます。
調査したいキーワードを選択し、「編集」→「調査項目の追加」→「上位100追跡項目」を選択すればOK。

設定後に順位チェックを実行すると、上位サイトのデータが表示されます。

GRCのおすすめ設定5つ

GRCの使い方はとてもシンプルですが、設定は多機能なので、自分好みにカスタマイズできます。
GRCのおすすめ設定は下記の通り。
- Google情報のみ表示する
- 順位チェック範囲を広げる
- 検索ボリュームを表示する
- メモ欄を表示する
- 順位チェックを自動にする
①:Google情報のみ表示する
GRCでは、デフォルトの状態で「Yahoo!」「Bing」の情報も表示されますが、「Google」のみにすることができます。
「オプション」→「表示する列の選択」→「Yahoo!」「Bing」などの不要な項目のチェックを外せばOK。

SEO対策の基準はGoogleです。Yahoo!の検索アルゴリズムは、2010年からGoogleと同じものが採用されているため、Googleと同様のSEO対策となります。

②:順位チェック範囲を広げる
検索順位のチェック範囲を広げることで、より詳細なデータ分析ができます。
「検索設定」→「順位チェック範囲」から設定できます。(Google:100位まで、Yahoo!:50位まで、Bing100位までの設定がおすすめ。)

③:検索ボリュームを表示する
GRCの画面に検索ボリュームを表示します。
「オプション」→「表示する列の選択」→「月間検索数」にチェックを入れOKをクリック。

検索ボリュームは自動で表示されないため、手動で入力する必要があります。

④:メモ欄を表示する
SEO施策の履歴や改善点を記録できるメモ機能を活用しましょう。
「表示」→「メモの常時閲覧/編集」→「メイン画面にメモを常時表示する」にチェックを入れ、「項目メモ」を選択。

⑤:順位チェックを自動にする
順位チェックを自動にすることで、手動での確認作業を省略でき、効率アップします。
「実行」→「起動時に順位チェック実行」or「指定時刻に順位チェック実行」を選択。


検索順位アップの基本対策3つ

GRCで検索順位をチェックしたら、順位の低い記事が上位表示されるように対策していきましょう。
検索順位を高めるための基本対策は下記の通りです。
- 記事のリライト
- 表示速度の改善
- 内部リンクの最適化
①:記事のリライト
ブログ記事は、一度公開したら終わりではありません。SEOでは、定期的なリライト(更新)が必要です。
特に、検索順位が2ページ目や3ページ目にある場合、リライトによって大きく順位が改善されることがあります。
GRCを使えば、記事ごとの順位変動をチェックできるため、「リライトした記事が本当に効果があったのか」を確認できます。

効果的なリライトの方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
②:表示速度の改善
Googleはページの表示速度が速いサイトを優遇する傾向があります。
"サイトが第一の目標に掲げるべきは優れたユーザー エクスペリエンスの提供であり、これはランキングにも影響します。"
"通常、高速なページは低速なページよりもユーザー満足度が高くなります。"
特に、モバイルユーザーが増えている現在、表示速度の遅いサイトは検索順位が下がりやすくなっています。
中でも、レンタルサーバーの速度が遅いというのはよくある原因なので、高速のサーバーにするだけで表示速度が大幅に改善することが多いです。
国内速度No.1の「ConoHa WING」なら、超高速サーバーをリーズナブルな価格(月額660円〜)で利用できるのでおすすめです。

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※現在、期間限定の割引キャンペーン中でお得に始められます。
③:内部リンクの最適化
内部リンクは、サイト内のページ同士をつなげる役割を持っています。
Googleは、内部リンクが適切に設定されているサイトを評価するため、適切なリンク構造を構築することでSEO効果を高めることができます。
GRCの順位チェック機能を活用すれば、内部リンクを追加した後の順位変動を正確に分析できます。

内部リンクの効果的な貼り方については、下記の記事で詳しく解説しています。
GRCに関するよくある質問3つ

最後に、GRCに関するよくある質問についてお答えします。
- Q1:GRCのメリット・デメリットは?
- Q2:GRC無料版と有料版の違いは?
- Q3:GRCは初心者でも大丈夫?
Q1:GRCのメリット・デメリットは?
GRCの主なメリット・デメリットは下記の通り。
GRCのメリット
- 操作がシンプル:検索順位のチェックがワンクリックで完了し、初心者でも簡単に使いこなせる。
- コストパフォーマンスが良い:有料プランでも比較的安価で、多くのキーワードを管理可能。
- 自動で履歴を記録:検索順位の変動データが蓄積され、長期的なSEO分析が可能。
- 軽量で動作が速い:PCへの負担が少なく、快適に利用できる。
GRCのデメリット
- クラウド対応なし:データはローカルPCに保存されるため、複数のデバイスで共有する場合は工夫が必要。
- 多機能ツールに比べると機能が限定的:Rank TrackerやSemrushのような総合SEOツールと比べると、検索順位チェックに特化している。

Q2:GRC無料版と有料版の違いは?
GRCには無料版と有料版があり、それぞれの違いは下記の通りです。
この表からも分かるように、無料版ではURLやキーワード数に制限があります。
ブログ運営を本格的に行うなら、500キーワード以上を管理できるベーシックプラン以上の導入がおすすめです。

Q3:GRCは初心者でも大丈夫?
GRCの使い方は非常にシンプルなので、初心者でも問題なく利用できます。
初めて導入する際は、以下のステップを踏むだけで簡単に使い始められます。
- 公式サイトからGRCをダウンロードし、インストールする
- チェックしたいWebサイトのURLを登録する
- SEO対策したい検索キーワードを追加する
- 「順位チェック開始」ボタンをクリックし、検索順位を記録する
基本的な設定だけで、日々の検索順位を簡単に管理できます。

まとめ:GRCを使って戦略的にブログ運営しよう!

今回は、GRCの基本から導入方法、使い方について解説しました。
GRCは、SEO対策において重要な検索順位のチェックを簡単に実施できるツールです。
Google、Bing、Yahoo!の検索エンジンに対応し、指定した検索キーワードの順位を自動的に計測・記録できます。
履歴データはグラフ化やCSV保存が可能で、競合との比較や改善の施策にも役立ちます。
無料のベーシックプランでも十分に活用できますが、企業や本格的なSEOを実施するなら、有料のスタンダードプラン以上を選択するのがおすすめです。
順位の変動は日々チェックし、施策の効果を把握することが重要です。
ブログやホームページのSEO対策では、検索順位の管理が成功のカギを握ります。
GRCを導入し、検索キーワードごとの順位変動を把握しながら、戦略的にWebサイトを運営しましょう。
