自分に合ったエフェクター、知りたくないですか?
もっとも定番の歪み系エフェクターの1種である、オーバードライブ。
そのオーバードライブの中でも、特に人気の高い、Ibanezのチューブスクリーマー。
オーバードライブ単体の歪みとして使用する方はもちろん、
歪みやサステインや音量をプラスするといった、”ブースター”として使用されることの多いエフェクターです。
- TS系ってなに?
- TS系のおすすめは?
- TS系のそれぞれの特徴は?
といった疑問にこたえるべく、
Ibanez、他メーカーともに、数々のTS系エフェクターの特徴を比較し、まとめてみました。
この記事の信頼性
機材にはかなりこだわりがありましたが、特にブースター関係は手放せない存在でした。
多くのギター弾きの皆さんと同様、僕もエフェクターや機材が大好きで、さまざまなエフェクターを試しまくってきました(笑)
チューブスクリーマーとは?
Ibanezが製造しているオーバードライブ(歪み系)のエフェクターで、
TS(Tube Screamer)の頭文字からなる型番のものです。
サウンドとしては、単体での歪みはさほど強くはなく、中音域(ミッドレンジ)が強調されるサウンドが特徴。
単体での使用よりも、アンプの前に繋いだり、ブースターとして使用する方が多いです。
プロの使用者も多く、長年愛されてきたエフェクターです。
初代チューブスクリーマーが、
「TS808」
というモデルで、
1979年に発売され、復刻を重ね、今でも定番のエフェクターです。
そして次に登場したモデルが、1982年に発売された、
「TS9」
です。
この、「TS9」がチューブスクリーマーで一番人気のモデルで、
TS系というと、上記「TS808」、「TS9」が真っ先に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
Ibanezが製造しているTS系エフェクターには、
現行で発売されているものだと、
- 「TS808」
- 「TS9」
- 「TSMINI」
- 「TS808DX」
- 「TS808HW」
- 「TS9DX」
など、多岐に渡ります。
ちなみにこの他にも、
「TS5」、「TS7」、「TS10」などなど、現在は製造終了しているモデルもあります。
TS系とは?
上記、Ibanezが出している、TS(チューブスクリーマー)に加えて、
他に、Ibanez以外のメーカーからもTSのサウンドをイメージしたエフェクターが多々出ています。
これらをひっくるめて、一般的に「TS系エフェクター」と呼ばれています。
今回、IbanezのTS系のみならず、多数のメーカーのTS系も含めて、
おすすめのTS系エフェクターを、ご紹介します。
ぜひ、自分好みのエフェクター探しの参考にしてみてください。
Ibanez TS系エフェクター
まずは、Ibanezの現行品のTS系エフェクターを6種、ご紹介します。
Ibanez 「TS808」
1979年に発売された、初代チューブスクリーマーである「TS-808」。
マイルドな中音域が特徴で、ナチュラルにブーストしてくれる、まさに名機といえる1品。
クラシックな見た目も、非常に味があります。
Ibanez 「TS9」
1982年に発売された、2代目チューブスクリーマー。
1番売れているモデルで、プロ御用達のエフェクターです。
TS808と比較すると、中音域の特徴を受け継ぎつつも、歪み成分も増え、明るいサウンドの印象です。
1番人気の定番モデルなので、TS系を試すならまずはこれがおすすめです。
ちなみに40周年記念モデルの、
Ibanez 「TS940TH」という、色違いバージョンもあります。(ルビー・カラー)
Ibanez 「TSMINI」
TS808を小型化したモデル。
リーズナブルな価格で、トゥルーバイパス仕様でもあります。
サウンドはTSの持ち味がありつつも、歪み、レンジの広さなど、全体的に抑えられている印象です。
小型ゆえに、電池駆動に対応していないため、電源アダプターが必要となります。
省スペースになるので、エフェクターボードをすっきりさせたい方にもおすすめ。
Ibanez 「TS9DX」
定番のTS9に、MODE切り替えのツマミが増設されたモデル。
中低音域をブーストする「TURBO」、中音域をより強調する「HOT」、歪みをさらに持ち上げる「+」のモードがあり、全体的に歪みが強くなったモデル。
激しいサウンドを求めている方に特におすすめのTSです。
Ibanez 「TS808HW」
厳選された基盤、パーツを使用し、さらにハンドワイヤード(手作業)によるリッチなモデル。
超希少生産で話題にもなりました。
音痩せやノイズも最小限に抑えられ、音の輪郭をそこなう事なく、くっきりとTSサウンドが全面に感じられます。
重厚で頑丈なボディに包まれた、見た目にも豪華なモデルです。
高価ではありますが、TS好きな方にとって、憧れのエフェクターの1つと言えます。
より高品質なTSサウンドを求めている方におすすめです。
Ibanez 「TS808DX」
TS808に20dBのブースト機能をプラスしたモデル。
ミニスイッチにより、20dBのブースターをオーバードライブの前にするか、後ろにするかを切り替えることができます。
オーバードライブとしてのブースターはもちろん、20dB回路により、クリーンブースターとしても使用できます。
クリーンブースターをよく使用する方や、TSにプラス一味を求めている方におすすめ。
他メーカーのTS系エフェクター
Ibanez以外のメーカーから出ている、主要なTS系エフェクターを6種、ご紹介します。
MAXON 「OD808」
Ibanez 「TS808」をMAXON名義として、海外販売用に製造されたモデル。
現行品同士であれば、TS808とほぼ同様のサウンドを得ることができます。
見た目や、ノブ、フットスイッチなどの操作性がこちらの方が好みといった方は、
こちらを選ぶのもいいでしょう。
MAXON 「OD9Pro+」
TSサウンドに、BOOSTモード切り替えののミニスイッチを搭載したモデル。
より中音域を強調することができ、バンドのアンサンブルの中でも音が埋もれにくいので、
特に、ギターソロの音作りに適していると言える1台です。
MXR 「M193 GT-OD」
DISTORTION+でお馴染みのMXRから出ているTS系エフェクター。
TS系サウンドを持ちながらも、低音域、中音域が強め、歪みの幅もTS系より広めとなっています。
MXRのシンプルかつ頑丈なボディのTSというのも、なかなか印象深い1台です。
JHS Pedals 「THE BONSAI」
こちらはなんと1台に9種類のTSサウンドが搭載されている、バリエーション豊富なエフェクターです。
「BOSS OD-1」「Ibanez TS808」「Ibanez TS9」「Ibanez MSL」「Ibanez TS10」「Exer OD-1」「Ibanez TS7」「Keeley TS9 Mod」「JHS TS9 Mod」の9種類が楽しめる、
お得な1台です。
BEHRINGER 「TO800」
グリーンのボディといい、ノブのレイアウトといい、見た目も完全にTS系のイメージの1台。
なんといっても、その魅力は3000円台で購入できるという、非常にリーズナブルな価格です。
その分、ボディはブラスチック製なので、強度は少し劣ってしまいますが、
この価格でも、十分にTS系サウンドを楽しむことができます。
Leqtique 「Maestoso」
こちらもプロ使用者の多い有名なエフェクターです。
TS系の歪み、音域、音量、すべての可変域が広くなっています。
そのため、TS系であと一歩欲しいといった部分が改善され、より幅広く使いやすくなったTS系エフェクターと言えます。
ハンドメイドかつおしゃれな見た目で、個性的でありながらも実用的なモデルです。
最後に
いかがだったでしょうか?
- TS系とはどういうエフェクターなのか?
- どういった種類があるのか?
- それぞれどんな特徴があるのか?
全体的な雰囲気は理解していただけたと思います。
音探しの旅をかさねることで、自分好みのサウンドを深めていくことも重要です。
なにより、自分の気に入った音が見つかると、より気持ち良く、楽しく演奏できます。
そのことで、練習にも身が入りますし、
人前で演奏するときも、満足感のある気分で、自信をもったプレイが可能になります。
気になったモデルがある方は、ぜひ試してみて、ご自身の音作りに役立ててください。
他の定番ブースターについても知りたい!といった方はこちらの記事もどうぞ。
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