ギター購入後に、まずやるべきメンテナンスの一つに、「クリーニング」があります。
「クリーニング」と言っても、大げさなものではなく、
簡単に言うと、”ギターをキレイにして気持ちよく弾けるようにしよう。”
ということです。
ギターのクリーニングですが、
弾き終わったあとに、弦やボディをクロスで拭くといった日常のクリーニングの他に、
弦交換のときだったり、汚れが目立ってきたときに、「大掃除」の感覚で、
「今日は徹底的にキレイにしよう!」
という時があります。
ギターを買った直後も、まさにそのタイミングのひとつです。
ギターを買ったあとは、
不具合をチェックしたり、さらっと音出ししたり、弾き心地を再確認したり、
ひととおり確かめたあとで、
自分好みにセッティングしていく作業になります。
その際に、まとめてクリーニングもおこなってしまうのがオススメです。
というわけで、
ギター歴25年の僕が、長年おこなってきた、ギター購入後のクリーニング方法をご紹介します。
ピカピカになるのはもちろんのこと、プレイアビリティも向上し、弾きやすく感じるはずです。
そして、より愛着もわき、練習もはかどることでしょう。
では、いってみましょう!
今回はアコースティックギターを使って説明しますが、
エレキギターの場合も、アコースティックギターと同じ作業になります。
準備するもの
まずは、今回のクリーニングで必要となるものをご紹介します。
ポリッシュ
ギター本体(主にボディやネック裏)を磨くのに使用します。
僕が使用しているのは、「KEN SMITH」の「PRO FORMULA POLISH」です。
他のポリッシュも多々試しましたが、白く跡残りしやすく、磨くのに時間がかかってしまうものも結構ありました。
この「KEN SMITH」のポリッシュは、跡残りしにくく、サラッとしていて使いやすいです。
ポリッシュの中では、定番かつ人気の商品なので、オススメです。
オレンジオイル
指板を磨くのに使用します。
レモンオイルでも構いません。
僕は「HOWARD」の「Orange Oil」を長年愛用しています。
超定番のオレンジオイルですね。
フレット磨き
フレット磨きには、さまざまな方法があります。
ここでは、
「Jim Dunlop」の「MICRO FINE65(フレットポリッシングクロス / 5410)」
を使用します。
これを使用する理由については、後ほど、ご説明します。
ギタークロス
クロスは、ギター用のクロスであれば、基本的になんでもOKです。
お好みのクロスを用意しましょう。
色々試した結果、僕が気に入っているのが、
「Morris」の「MCC-2」というクロスです。
他のクロスに比べ、やわらかめの素材で、汚れもよく落ちます。
洗っても、繊維がほつれたり毛羽立ちも無いため、繰り返し使いやすいです。
クロスは、「ボディ用」「指板用」「乾拭き用」など、複数枚持っておくと、使い分けできて便利なのでオススメです。
新しい弦
張り替え用の新しい弦を用意しておきましょう。
もちろん、自分のお好みの弦でOKです。
ちなみに僕自身が使用しているのは、エレキ、アコギともに「Elixir(エリクサー)」の弦で、
エレキギターでは、
ELIXIR ( エリクサー ) / OPTIWEB Super Light #19002
細めの弦が好きなので、ゲージ(太さ)が009-042のものを使用しています。
アコースティックギターでは、
ELIXIR ( エリクサー ) / NANOWEB Phosphor Bronze Extra Light #16002
と、
ELIXIR ( エリクサー ) / NANOWEB 80/20 Bronze Extra Light #11002
を使い分けています。
ゲージはともに、010-047です。
クリーニング実践
では、準備が整ったところで、作業に取り掛かっていきましょう!
ボディ
まずはボディ。
弦をはずした状態でスタートします。
ボディのクリーニングは、とてもシンプルで、
クロスにポリッシュを吹きかけ、ボディを磨くだけです。
僕はわりと多めにプッシュします。
ピカピカになるまで、愛情を持って磨いてあげましょう。
フレット磨き
次にフレットを磨くのですが、
フレット磨きには、さまざまな方法があります。
指板にマスキングテープを貼って保護し、フレットを研磨材(スクラッチメンダーやピカールなど)で磨く方法がもっともポピュラーです。
また、フレットバターという商品もあり、フレットに塗って、ゴシゴシと磨くだけでピカピカになるというものもあります。
僕も上記すべて試しましたが、一番気に入っている方法が、
Jim Dunlopのフレット磨きで磨くだけというものです。
どの方法でもピカピカになるのですが、
- マスキングの場合は、手間がかかること。
- フレットバターは指板が真っ黒になるので、磨き上げるのが大変なこと。
というのもあって、
「フレット磨きというアイテムで磨くだけ」というシンプルな方法にたどり着きました。
使用方法は、めちゃくちゃ簡単で、ひたすら磨くのみです。
1本1本丁寧に磨きましょう。
フレットは結構汚れやすく、すぐにくすんでしまいます。
そのため、磨いたあとの違いがハッキリとわかります。
見た目も光沢が出て、変化がわかりやすいですし、サウンドや弾き心地もグッと良くなります。
指板
指板は、「オレンジオイル(もしくはレモンオイル)をクロスに垂らして磨く」というのが、通常のベーシックな方法です。
メイプル指板の場合は、ポリッシュで磨くだけでもOKです。
ただ、今回は購入後の「しっかりクリーニング」ということで、僕がおすすめする方法をご紹介します。
メンテナンス関係の書籍やギター雑誌などでも、よく紹介されている「効果的な方法」です。
まず、オレンジオイルを、指板全面に行き渡るように、たっぷりめに塗ります。
歯ブラシを使うと、まんべんなく塗りやすいのでオススメです。
そして、5分〜10分放置します。
汚れを浮かせるためと、指板に油分(うるおい)を染み込ませるためです。
放置後は、
歯ブラシを使って、縦方向、横方向に磨いていきます。(歯ブラシがない方は、クロスでもOKです。)
力は入れすぎず、やさしく磨いてあげましょう。
磨き終えたら、オイルをキッチンペーパーで拭き取ります。(クロスでもOK。)
最後に、クロスで丁寧に乾拭き(からぶき)して終了です。
これで指板もピカピカになりました。
最後に
あとは弦を張り替え、ギターも気分もリフレッシュ完了です!
お疲れ様でした!
結構時間がかかる作業となってしまうので、慣れるまでは、ちょっと大変かもしれません。
購入後や、年に1、2回程度は、こういったギターの「大掃除」的なクリーニングもおこなってみてはいかがでしょうか。
こうやってキレイにしてあげることで、愛着もわきますし、弾きやすさも向上します。
ぜひ、試してみてください♪
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