弾きたい曲、チャレンジしてみようと思った曲で、ダウンチューニングに出会ったり、
バンドスコアを買ってTAB譜を見るとそこには「Drop D」の文字が…。
なんて時に、
「できるだけチューニングを変えたくない!」
「チューニングを変えると色々セッティングし直すのが面倒!」
って思ったことありませんか?
特に、
- ロック式のギターを使用している
- ブリッジをフローティングさせている
- 弦の太さや弦高調整など、シビアなセッティングにこだわっている
といった方は、できるだけチューニングを変えたくないと感じたことも多いのではないでしょうか?
僕もその一人です。
極力ギターのチューニングは変えたくなく、
特にレギュラーチューニングというスタンダードにセッティングしておきたいタイプです。
そこで、「ドロップDチューニングの曲を弾く時に、レギュラーチューニングのまま弾く方法」をご紹介します。
手法その1 「ローコードはドロップチューニングと同じフォームのまま弾く」
1つ目の対策は、「ローコードはドロップチューニングと同じフォームのまま弾く」です。
そもそもレギュラーとドロップDチューニングの違いって、6弦が1音違うだけです。
6弦から順に、
ドロップD:D,A,D,G,B,E
レギュラー:E,A,D,G,B,E
例えばLow Dのパワーコードの場合、
ドロップDチューニングだと、6弦、5弦を開放(0フレット)で弾くことになり、
構成音は、D(6弦)、A(5弦)でルート音(1度)と5度になります。
レギュラーチューニングのまま同じフォームで弾いた場合、
構成音は、E、Aとなり、Dをルート音と考えた場合、長2度と5度の音になりますが、ダークな響きでそれなりにダウンチューニングっぽくなります。
他のコードでも考え方は同じで、
要は、
ドロップDと同じままのフォームでそのままレギュラーで弾いてしまう
と、ただそれだけです(笑)
コツとしては、5弦(5度)の音がなるべく響くよう、強めにピッキングし、6弦はなるべく弱めに聞こえるようにすることです。
そうすることで、よりドロップチューニングらしい重い響きが得られやすくなると思います。
参考ですが、以下で弾いた曲のイントロはまさにその考えで弾いたもので、
レギュラーチューニングのままで弾いていますが、ドロップらしい雰囲気が感じられると思います。
いかがでしょうか?
ドロップDそのままとはいきませんが、それらしく聞こえるのではないでしょうか?
単音(シングルノート)の場合どうするの?
コードについては、以上のような感じで対応しますが、
単音の場合、レギュラーでドロップDに足りない音は、6弦のLow D、D#の2音のみです。
ドロップならではの重厚感は薄れてしまいますが、
その2音に関しては、オクターブを上げることで対処可能です。
例えば、
Low Dであれば、
6弦の10フレットか、5弦の5フレット、4弦の開放(0フレット)。
D#であれば、
6弦の11フレット、5弦の6フレット、4弦の1フレット。
で対応します。
他の音に関しては、ポジションを1音(2フレット分)ずらすことで、レギュラーでもすべて対応できるので、問題ないでしょう。(運指は多少大変になる場合もあります。)
手法その2 最終奥義「エフェクターに頼る」
2つ目の策としては、「エフェクターに頼る」です。
オクターバーやピッチシフター、ワーミーなど、ギターの音程を変化させるエフェクターというものがあります。
それで一気に問題解決(笑)
ペダルを踏むだけで、レギュラーチューニングのまま、さまざまなダウンチューニングに対応できます。
多数あるエフェクターの中で、僕が個人的におすすめするのは、
Digitech(デジテック)のDrop(ドロップ)というエフェクターです。
Dropという用途そのまんまの名前です(笑)
おすすめする理由としては、
音質劣化が少なく、オクターバーなどでありがちな「ピッチの違和感」が、僕が感じた中では一番最小限に抑えられていることです。
アンプを通せば、ほぼ全くといって良いほど、気にならないレベルです。
注意点としては、
全弦がドロップされるので、ドロップチューニングというより、ドロップDの場合、全弦1音下げで対応することになります。
フォームとしては、6弦以外は、全部2フレット分上げて演奏するという感じです。
正直、レギュラーチューニングに慣れている方は、こちらの方が対応しやすいと思います。
これで、ギターのセッティングを変えることなく、
弾き心地もレギュラーそのままで弾くことができる、まさに最終奥義です(笑)
特に、ライブなどで頻繁にチューニングの違う曲を弾く
といった場合、
複数のギターで対応するのが一般的かと思いますが、
エフェクターを使用することで、1本のギターで即座に対応できるのは大きなメリットと言えます。
そんなわけで、
ドロップDチューニングの曲をレギュラーチューニングで弾く方法の紹介でした。
こういった手法を思い付くにあたって、音楽理論も学んでおくと、自分なりに色々な解釈で対応することが可能となります。
「音楽理論のおすすめ教則本について」の記事も参考にしてみてください。
🔽
-
【脱・初心者ギター】ギタリスト向け、音楽理論おすすめ教則本3選
続きを見る