
サピエンス全史とは?
イスラエルの歴史学者・哲学者であるユヴァル・ノア・ハラリさんによる、世界的ベストセラーとなった作品、
「サピエンス全史」。
僕も大好きな本の一つで、何度も読みましたが、読むたびに新たな発見と多様な解釈が可能である名作だと思います。
要約やまとめは、たくさんの方が書かれていますし、
YouTubeなどでも紹介されているので、
あくまでも個人的に感じたことや、これを読んだことで、どう考え方が変わったか、
そして、人生にどのように活かしていけば良いのか、という視点で捉えてみたいと思います。
サピエンス全史の第一印象
まず、はじめに思ったのが、
歴史を学ぶ懐かしい感覚がありました。
小学生や中学生の教科書を思い出して、ノスタルジックにひたる感覚がありましたね(笑)
それと同時にワクワク感もあり、
ところどころ挟まれている写真や解説図に興味を惹かれるものも多々ありました。
後半の人類の幸福について書かれている部分は非常に考えさせられ、
”生とは、無とは、時間とは…”
など、頭の中をさまざまな思いが駆け巡り、深く考えるほどに怖いような感覚も味わいました。
また、歴史の流れから見た人類の幸せについてのみならず、最近のビジネス書や売れ筋の本でもよく見かける、脳科学や、仏教、瞑想などから見た幸せについても書かれていることは意外でした。
読後感は、単純に面白かったという爽快感と、広すぎる視野から見た人生のはかなさのようなものを感じ、
複雑な後味が残りました。
サピエンス全史を人生にどう活かすか
僕が一番感じたことは、人生をマクロ的な目線で見直すことができたという点です。
もっと簡単に言うと、今自分が生きているほんの数十年って人類の歴史の中でほんのごくわずかの期間でしか無いんだよな、と改めて感じたということです。
だから、どうした?
と思われるかもしれませんが(笑)
普段特に意識しているわけではないことを、意識的に考えてみる。

…
膨大な時の流れの中の、ほんのわずかの一部でしかない、
自分が生まれ、いつか無になるまでの、このちっぽけな人生。
どうせなら最大限に納得いく人生を送りたいなと思ったわけです。
…
いきなりの結論が一気に稚拙な表現になってしまいましたが、
本当にそう思いました。
マクロな視点に立って人生を考えると、
些細なこだわりや、一時的な感情、他人の目線などに振り回されて人生を浪費するのがもったいなく感じます。
自分はどんな人生を望んでいるのか、本質的にどう生きたいのか、
そこに焦点を当てて大切な時間を過ごしていこう。
というのが僕なりのこの本の解釈であり、この本から学んだエッセンスです。
サピエンス全史を読んだ書評としては、もしかしたらちょっと変わった結論かもしれません。