
人生の考え方として、好きな概念のひとつに、
「諸行無常」
という言葉があります。
諸行無常と言えば、
平家物語の冒頭部分で、
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」
と有名な文章がつづられており、皆さんもご存知かと思います。
著名人でこの言葉を好んでいる方も多く、ホリエモンこと堀江貴文さんも座右の銘としてこの言葉をあげています。
諸行無常とは
広辞苑によると、諸行無常とは、
"仏教の根本思想で、三法印の一つ。万物は常に変化して少しの間もとどまらないということ。また、雪山偈(せっせんげ)の初句。"
とあります。
簡単に言うと、
「世の中のすべてのものは移り変わり、変化していくものだ。」
ということですね。
仏教の思想の一つでもありますが、世の中の真実でもあるのではないかと思います。
僕自身はこの言葉を
”成長思考”
として捉えています。
いつまでも古い習慣にとらわれていたり、一昔前の考えや常識に執着したまま、そこから進歩しない
といった方もいると思うのですが、
それは思考停止しているだけでなく、
世の中の流れや生命そのものの流れに反しており、不自然であると思うわけです。
そもそも、同じ人間であっても時が経つにつれ、
考え方も変わり、成長していくのが自然な流れではないでしょうか。
なので、
その時その時で、
時代に合わせた考え方を受け入れたり、自分なりに人生を見直し、
柔軟に対応していくという姿勢。
こういった姿勢が、今後、より早いスピードで移り変わっていく世の中に対して必要になってくるのではないかと僕は思います。
また、カチカチに凝り固まった考えにこだわり、執着してしまうと、
視野が狭くなり、
悩みや苦しみを生む原因にもなってしまう
といった弊害も出てきます。
変わりゆく世の中や、自分自身の心の流れを受け入れながら生きていくためにも、
人生の考え方のひとつとして、
「諸行無常」
という考え方を頭の片隅に置いておくのも、
穏やかに生きるためにはいいかもしれません。